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★最初に、なぜ羅臼昆布が濃厚なうま味とダシを出すのか?
その前に、
私が北海道と遠く離れた大阪で羅臼昆布を販売している理由ですが、
それは私自身が羅臼昆布のことが大好きだからなんです。
好きだからこそ、いつも羅臼昆布をもっと知りたいと考えています。
ちょうど好きな人のことを想って、
「あの人のことをもっと知りたい」と思う気持ちと同じです。
私は毎年北海道の羅臼へ行き、漁師さんとお話して
羅臼昆布についていろんな事を学んできましたが、
今年は羅臼の浜を移動していてあることに気が付きました。
それを羅臼の漁師さんにお話しましたら
「初めて聞いたけど、間違ってないと思う」と言っていただきました。
またそれが羅臼昆布の濃厚なうま味のあるダシを出す秘密だとも思いました。
今日はその秘密についてお話させていただきたいと思います。

羅臼昆布が取れるのは、
知床半島南東側の羅臼町周辺長さ75kmほどのとても狭い範囲だけです。
同じ知床半島でも羅臼と反対側のウトロでは取れません。
それは海の深さと潮の流れの違いで取れないそうです。
(漁師さんから教えていただきました)

羅臼の海

ウトロの海
その知床(羅臼)の海は、
他の日高昆布や利尻昆布など羅臼以外の昆布が取れる海とどう違うのか?
まず思い当たるのは、
流氷が流れ付く海で昆布が取れるのは羅臼昆布だけという点です。

北海道の昆布が取れる海で毎年流氷が流れ付くのは羅臼だけだそうです。
羅臼では冬に流氷船が運航されるほど羅臼にとって流氷は有名です。
その流氷は遠くロシアのオホーツク海で凍り、
潮に乗って北海道に流れ着きます。
良くテレビcmで「クリオネ」という
天使のような形をした半透明のかわいい生物を目にしますが、
このクリオネは流氷と一緒に流れ着き、北海道で見ることが出来ます。

このクリオネと同じように流氷は海の栄養も運んできます。
そして羅臼の海に2ヶ月ほど滞在して又流れ去って行きます。
このときに海の水が一気に入れ替わります。
綺麗で栄養豊かな海に変わります。

流氷が流れるいている間、羅臼昆布は海の底で流氷に流されないように
しっかりと根を下ろします。
昆布の表面がツルツルしているのは流氷に昆布の体を持って行かれないために
羅臼昆布が自衛するためにツルツルになっているとも聞きました。
ちなみに、私の頭も自然にツルツルになりました。。。
なにから自衛しているのかは・・・私にもわかりません。(余談でした ^^;)

ここまでのお話は羅臼昆布を調べていくうちにわかったお話ですが、
私はこれに加えて羅臼の海が栄養豊かになるもう一つの要因に気がつきました。
それは知床の山です。

羅臼の海のすぐ後ろには知床の山々が連なっています。
今年7月に世界遺産にも指定された自然のままの山々です。
知床半島は羅臼からウトロへ羅臼岳を越える峠道があるのですが、
それより東側には生活道路はありません。
人の手が入っていない自然のままの地域になります。
それは原始時代からそのまま残された場所で、
今でも鹿・熊・狐など野生動物の生息場所になっています。
何年か前に羅臼へ訪れたときにお会いした漁師さんは
番屋へ行く途中で野生の熊と見つめ合ったことがあると
笑ってお話されてました。
今でも鹿などは羅臼の町を少しはずれるだけで出会えるほど、
野生動物が身近に感じられるところです。

その知床の山から何本もの川が流れていて
羅臼の海へずっと山水を海へ運び込んでいます。
私はこの山から流れる川の水も
羅臼昆布を育てる大事な栄養を運んでいると考えました。
羅臼の海へ流れ込む川ですが、
一番大きな川は羅臼川でそれ以外は小さな川になります。
またホントに小さな川は至る所で見ることが出来ます。
その川は小さな川であっても、
鮭の遡上する姿が見れる川ばかりでした。

鮭は自分の生まれた川の水を覚えていて、
必ず生まれた川を遡上していくそうです。
自然の中で出来た水、山のミネラルを豊富に含んだ水が
いつも羅臼の海に流れ込んで、鮭に遡上する川を教えてくれています。
鮭が遡上する為には水が綺麗な事が条件にあると思います。
そして、その川の上流は人の手が入っていない自然環境そのままなので
流れ込む川の水は天然水そのものではないでしょうか。

海沿いを走っていて羅臼の川が気になった私は
20kmほどの範囲で何本の川が流れているのか調べてみました。
気がついた川だけで19本の川がありました。
車で走っていたので気がつかない川もあったと思います。
それを含めると20本以上になると思います。
これらの川から水が流れ込む羅臼の海は本当に綺麗でした。
底が透き通って見ることが出来ます。

このように海の栄養と山の栄養をふんだんに含んだ羅臼の海だからこそ
あの羅臼昆布の濃厚でうまいダシを作れるのだと感じ、
私はさらに羅臼昆布と羅臼の自然が好きになりました。
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